子育ての習慣は家系で繰り返される/子育てのイライラ

良くも悪くも、子育ての習慣は家系で繰り返されるものだということをご存知でしょうか。
よく、虐待されて育った子どもは自分が親になったときにまた我が子を虐待してしまうという話は耳にしますね。
それでは子育てのイライラも、同じように親から子へと引き継がれ、繰り返されてしまうのでしょうか。

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家系に引き継がれる習慣

ある興味深い本に出会いました。それは、子育ての本ではなく、家系に引き継がれる家庭習慣に関する本でした。

今子育てをしている私たちも、親に育てられ、またその親も私たちの祖父や祖母に育てられてきています。

こうしてそれぞれの時代で、その時の家族という一つの形があります。

過ぎてしまえばもう過去のこととなって忘れていきそうなものですが、著者の大野法弘さんは本の中で、家系の繰り返しの不思議さを語られています。

それは、それぞれの時代の家族が築いたものや、家庭の習慣、家族関係の癖、それぞれの人生の波動が、良いものであれ悪いものであれ、その子孫に受け継がれていくというのです。

バトンタッチ

「相続」というと思い浮かべるのは財産相続が一般的だと思いますが、こうした家庭の習慣や癖も同じく子孫に相続されていくというのです。

財産相続の場合、資産も負債も両方が相続されますが、家族関係の相続もこれと同じで、資産も負債も両方が引き継がれることになるんですね。

しかしここまで読んで頂いて、「自分の親は良い資産を残してはくれなかった。私は負債を受け継いだ不幸な運命なんだ」と思わないで頂きたいのです。

この記事は、家系の習慣や癖を責めて、自分の上手くいかない人生を家系のせいにして諦めるための情報ではなく、自分の代で新しい習慣(資産)に変えるために書いています。

もし、ご自身の育った家庭環境や家族関係が不運なものであったとしても、どうかそれに落胆することなく読んで頂きたく思います。

著者である大野さんも、「夫婦関係や兄弟間のつらく、厳しい状況をぐっとこらえて、より強い愛情で修復し、自分の代でその家系的な“負債”を返すことができれば、子供たちにはより大きな“資産”として引き継がれていきます」と述べられています。

とても心強いお言葉ですね。この文章を読んで私もワクワクしながら本を読むことができました。

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子育てのイライラは自分一人の問題ではない

顔や性格、体質などの「遺伝」と言われているものや、口癖やしぐさが親とそっくりになるなども、広い意味では相続だと言えます。

そしてまた、家族関係や家庭習慣も相続されるんですね。

このように、家系で受け継がれる習慣という視点から見ると、子育てでイライラしてしまったり、暴言や手をあげてしまうなどの問題は、自分一人で起こしてしまった問題ではないと言えます。

おそらく、過去の家系を辿るとどこかで、同じようなイライラや暴言、暴力などの子育ての問題があったり、またその原因となりうるものがあったのかもしれません。

一見今の問題とは関係のない過去の家族関係のいざこざが、ここにきて別の形となって表面化されてきているということもあります。

そして自分もまた家系の一員として問題を受け継ぎ、そしてまた自分の子や孫へと引き継いでしまうのです。

しかし今の自分の苦しみを、「自分が受け継いだ不運」として悲観して終わってほしくないのです。

確かに、今抱えている問題の中には、親やご先祖さまから受け継いだものもあるかもしれません。

しかしそうだとしても、それを嘆いたり責めたりしても、何も、誰も、幸せにはなれないからです。

だからこそ、ここで考えて頂きたいのは、「この習慣を、この苦しみを、この先何代もの子孫が背負っていってもいいのか」ということなんですね。

自分が今子育てで抱えている悩みや問題は、決して自分一人の苦しみなのではなく、過去にご先祖さまも同じように苦しまれていたり、未来に子や孫が同じように苦しむという連鎖の中の一つに過ぎないのです。

しかしこの苦しみの連鎖は、絶対に変えられない運命なのではありません。

自分の代で、連鎖を断ち切ることのできるものなのです。

愛情の借金を受け継いだことを恨み、その借金を自分の代でもさらに増やし、自分も子孫もろとも苦しみ続けるのか。

それとも、自分が相続した借金を自分の代でしっかり返し、次世代のために愛情の資産に変えていくのか。

家系 親子1

それは、自分で選べることなのです。

確かに、愛情の借金を受け継ぐまでは、自分では選べません。

それは、確かに不運な側面もあるでしょう。

しかし、不運だと嘆いていては、何も変わらないのです。

借金を返そうと努力さえすれば返せるものを、諦める必要がどこにあるのでしょう。

愛情の資産をつくる力は、誰にでもあるのです。

そして、「子を授かった」ということはそれだけで、あなたにはその力があり、実際に選択するチャンスがあるということです。

苦しみを自分の代で終わらせ、自分と子と、その孫までをもあなたの力で幸せにしていくことができるということなのです。

家運上昇、子孫繁栄のカギ

では、具体的にはどうすれば愛情の借金を返し、愛情の資産を作れるのでしょうか。

誰でも、自分の子には幸せで豊かになってほしいと願っていると思います。

出来るならば優秀で、成功して、幸せな家庭を持ち、良い人生を送ってほしいと思います。

そのために、小さい頃から教育熱心になったり、習い事をさせたり、親も一生懸命に子育てをします。

しかし、どんな熱心な教育よりも、子育てに効果のあることがあります。

夫婦仲良くが一番

子育てにおいて大切なことは沢山ありますが、その中でも夫婦円満こそが一番大切だということは、よく耳にします。

これは、見せかけのものではなく、心から相手を敬ったり、大切に思う関係性から築かれたものであることが大切です。

子供の前で、決してパートナーの悪口や欠点を言わないこと。

なぜなら将来のパートナーに対する自分の気持ちや扱いが、子どもの潜在意識にしみ込んでしまうからです。

もちろん親の全てが子どもに伝染するわけではなく、親を反面教師として子が新しい選択をすることは少なくありません。

しかしまた、親の悪い癖がそのまま子に相続され、やがてその子が家庭を持ったときに問題として表面化されてしまうことも少なくないのです。

パートナーの家系を大切にする

よほどのことがない限り、人は自分の家族には情がありますし、大切にします。

しかし、パートナーの親やご先祖さまに対しては、なかなか自分の家族のように大切に思うことは難しい人も多いのではないでしょうか。

確かに、パートナーの親族や両親に対しては、遠慮や緊張などもありますし、「素」の自分をどこまで受け入れてもらえるのか分からないという側面からどうしても表面的な付き合いになることが多いかもしれません。

しかし、パートナーの家系を大切に思う気持ちも、やはり子に相続されていき、相手を敬い尊重する気持ちが育まれ、それはやがて自分の子孫を豊かにしてくれます。

別に、自分の親や親族のように振舞ったり、ベタベタと親しくなる必要はありません。

表面的には大した違いはなくて構わないので、心の中で自分の家系もパートナーの家系も大切に思うだけでも、本当に違ってくるものです。

目先の結果、一時的な成功を求めない

幸せを求めるとき、私たちはついつい一時的な成功や目先の結果ばかりに目を向けてしまいます。

何かしらの努力をすれば、すぐに結果が出てくれないと気が済まなかったり、努力をやめてしまったりしてしまいます。

しかし、自分の今の人生が、ご先祖さまから続く長い歴史の流れの一つなのであれば、それを変えて形になるにも時間がかかります。

しかしどんなに時間がかかったとしても、自分の代で流れを変えようと努力すれば、必ず流れを変えることができます。

どんどん豊かに幸せになっていく子や孫に囲まれる日に近づいていくのか、苛立ちや不満を抱えている子や孫と疎遠になっていくのか。

どちらでも、自分で好きな結果を選べるのです。

もし私たちが今ここで、家系に続いてきた悪い習慣を断ち切り、これまでの借金を返し、新しく良い習慣を取り入れると選択したならば。

そして子孫のために愛情の資産を作ってあげることができたなら。

その後に続くことのできる子や孫たちはどんなに幸せでしょうか。

自分の人生をより良く生きることは、単に自分一人だけを幸せにするだけでなく、パートナーや家族、そして世代を超えて未来の家族までをも幸せにしてくれるのです。

それを知って、力がみなぎってくるのは私だけでしょうか。

そう思うと、一人自分の人生だと思っていたものが実はとても重要で、この先の家運上昇の大切なカギなんだという気がしてなりません。

本当の子育てとは

本当の子育てとはどういうものでしょう。

私は、親自身が一人の人間としてより良い人生を生きてあげることなのではないかと思います。

親が徳を積めば、その恩恵を子が受け取ることができますし、子は親の生き様をお手本にすることができます。

以前、私が心を打たれた記事があります。

それは、若くして亡くなられたご主人と、残された妻や子供たちのお話です。

そのご主人が亡くなられて、妻は女手一つで幼い子供を育てあげました。

苦労はあったものの、なんとかご近所の皆さんに支えて助けてもらい、これまでやってこれたのだそうです。

もう子供たちも独立して家庭を持ち、立派になられたのだそうですが、その裏には、生前のご主人の生き方があったからこそだと妻は言います。

ご主人はご近所の皆さんにいつも優しく、親切で、地域のボランティアなどでもよく活躍されていたそうです。

「お宅のご主人にはいつもよくしてもらってたから、これはお返しなんだよ」とか、「まだこんなに小さい子を残して心残りだろうに。自分たちが代わりに見てあげないとね」と、妻や子供たちは皆さんにとてもよくしてもらえたのだそうです。

生前立派なご主人だったからこそ、亡くなられた後もその恩恵を妻や子たちが受けることができたのです。

また、妻が子育てで一人問題を抱えて悩んでいる時は、心の中で夫に相談していたのだそうです。

「ねぇ、あなただったらどうする?」

すると、不思議とそのつど解決策が浮かんだのだそうです。

また、子供たちも成長するにつれ、様々な悩みや問題にぶつかった時には、「親父ならどうする?」と心の中で相談していたらしいのです。

そう思うと、このご主人は確かに若くして幼い子供や妻を残して亡くなられたわけですが、自分の命が終わった後もなお、生前の生き様をもって残された妻や子供たちを守り、形なくした後も妻と共に子育てをしていたと言えるのではないでしょうか。

また、このご主人のように亡くなってしまわない場合ではどうでしょうか。

私たちの親は、もう子育てを終えています。

私たちが成人し、自立し、家庭を持つなどして親の手を離れれば、とりあえずは親としての責務を終え、子育ては終了だと言えるでしょう。

しかし、お金や手をかける子育ては終わったとしても、じつは親としての役割はまだ終わってはいないように思います。

第一の子育てが終われば、そこからは「一人の人間としての生き方を見せていく」という生涯にわたるお手本を示していくわけです。

そういった意味では子育てとは生涯続いていくものとも言えるのではないでしょうか。

例えば母親としても人としてもまだ未熟な私にとって、親は信頼できる相談相手であり、お手本でもあります。

こんないい大人になってもまだ、親の意見や考えを参考にしたいと思いますし、親の生き方を見ています。

そう思うと、子育てって、幼い子を育てるだけが子育てではないんだなぁと考えさせられます。

子供が生まれて

赤ちゃんの手

私自身、子供を授かるまでは家系のことに関して考えることは少なかったように思います。

しかし子供を育てる時にやはり自分の育った環境や自分の親の対応、自分が慣れ親しんできたものが明らかにお手本となっていることを強く感じました。

その他でも生活していれば、今の自分はこれまで育った環境が作ったものなんだなと感じることが沢山あります。

環境から身に付いたものの中には、これは素晴らしいなと思えるものもあれば、私の中で「これは変えていくびきだな…」と感じるものもあります。

良く思えるものに関してはそのままでいいのですが、変える必要性を感じるものに関しては、私自身「変えていこう」と何度も思います。

しかし「変えよう」「変えたい」と思いながらも、どうしても変えることに抵抗や不安を感じるのです。

小さい頃からこれまで何度も聞いたことや教えてもらったことと違うことを選択することは、やはりどこか不安なのです。

それが少々難あることであっても、自分が一番多く見聞きしてきたもの、慣れ親しんできたものの中で生きていくことが楽だからです。

だから「変えていきたい」という気持ちがあっても、「まぁでも別に今のままでもいいか」と、そう思うことも多かったです。

子どもが生まれず、自分一人だけのことを考えるのであれば、「変えていこう」なんて面倒なことは避けていたと思います。

しかし、子供が生まれ、育てていくうちに、「この子の為に、そして将来のこの子の子供のために、今私が新しい選択を取り入れるべきなんじゃないだろうか」という思いが強くなりました。

「それぞれの時代の人生の波動が、子孫に引き継がれる」のだとしたら、私の生き方が子や孫たちに引き継がれていくのだという責任を強く感じたのです。

今の私の境遇がご先祖さまから与えてもらったものであるなら、私としては更にそれに磨きをかけて子や孫たちに引き継ぐべきなんじゃないのかと、そう思うようになったのです。

それまでは、浅はかにも自分の人生は自分のものだと考えていました。

そして、散々自分勝手に生きてきたわけですが、これからは子供や孫たちがより良い人生を送れるように、この人生を生きていってあげたいなぁと思うわけなのです。

もちろん、それが間違いなく自分の為にもなることだからです。

長い目でみた成功を

今回は、家系で繰り返される子育ての習慣について書きました。

そしてそれは、ただ子育てのやり方や習慣に留まらず、その人の生き方そのものまでもが家系に影響を与えていくというお話でした。

その側面から見ると、子育てのイライラは、決して自分一人で生み出した問題や苦しみではないんですね。

それは言いかえれば、それを解決して良い方向に向かわせた時に得られる成功や豊かさも、自分一人に留まらないということです。

それは、あなたが家族のために築いた資産となるのです。

私たちは、つい分分かりやすい成功ばかりを求めてしまいます。

物事を短絡的に考えて、目先の得や、楽な方を選んでしまいがちです。

しかし、少し長い目をもって成功を見てみると、この人生をゆっくりと良い方向に向かわせていくことができます。

それは、仕事のように一カ月働けば来月にはお給料がもらえるような即効性はないかもしれません。

すぐに生活や人生が潤うような分かりやすい変化ではないかもしれません。

しかし、生き方(考え方や姿勢)を変えていくことは、即効性や分かりやすい変化にはない芯の強さや、次世代にまで続く成功をもたらしてくれます。

私も今まではつい目の前の結果や変化ばかりを求めてしまいがちでした。

しかし子をもつ親となった今、人生や豊かさについて、短絡的にではなく、長期的に考えられるようになりました。

どういう年寄りになりたいのか。そのために今どういう自分をつくっていくのか。

それが子供や孫たち、更にはその先の子どもたちにどういう影響があるのか。

そう考えることで焦りがなくなり、より穏やかに、より確実に、自分の選ぶべき道を選択できる気がします。

 

◆今回参考にさせて頂いた本です。

様々なご家庭の例が挙げられており、興味深く読ませていただきました。

手元に置いて何度も読み返し、自分の家系をより良くするためにはどうしたらいいかということを考えることができる一冊です。

 

 

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