長女にイライラする母親の心理/子育ての悩み

下の子が生まれ、今まで以上に子育てに追われると、長女に対してイライラしてしまうことがあります。

母親自身も「お姉ちゃんとはいえ、まだ幼い子どもだって分かっているのに何でこんなにイライラしてしまうのか…」とその理由が分からずに悩みます。

長女にイライラする理由には、ある意外な原因が隠されていることがあるのです。

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自分も長女だった

長女に対してイライラしてしまう場合、その母親自身も長女だったという場合があります。

そして大抵の場合が、「長女であることで嫌な思いをした」経験があるのです。

まだ甘えたい時分なのに、母親から「お姉ちゃんでしょ!」と厳しく言われたり、「お姉ちゃんのくせに」と言われて傷ついた経験があったりします。

大抵、どこの家庭も上の子はこういう立場に立たされるものです。

もし下の子が生まれていなかったら、まだまだ幼く甘えたい放題の年齢であるにも関わらず、下の子の誕生によって無理やり「お姉ちゃん」にさせられてしまうのです。

そして、出来なくて当然のことであっても、「お姉ちゃんなんだから自分でやって」と甘えさせてもらえません。

母親が厳しい人だった場合は、いつも叱られていたり、叩かれていたということも少なくはありません。

また、叱られたり叩かれたりしていなくとも、母親の目線や愛情はいつも下の子に注がれているように感じていたのではないでしょうか。

「下の子が生まれてから長女に対してのイライラが止まらない」と悩んでいる母親の中には、「自分が長女で嫌な思いを沢山したから、自分の子どもにだけは同じ思いをさせたくないのに…」と悩まれている場合が少なくありません。

そして、「本当はもっと優しくしてやりたいし、甘えさせてあげたいし、抱きしめてあげたいのに」と思っています。

そう思っているのに、なぜか出来ない。

自分と同じ思いをさせたくないと思っているのに、なぜか同じ思いをさせてしまう。

それは一体どうしてなんでしょうか。

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イライラする本当の相手はだれ?

ご自身の小さい時のことを思い出してみてください。

まだ甘えたいのに、「お姉ちゃんでしょ」といって甘えさせてもらえなかったことはなかったですか?

自分は精一杯やっているのに、「お姉ちゃんなのに、こんなことも出来ないの!」叱られたこと。

何も悪いことはしていないのに、なぜか怒られたこと。

自分のせいで、母親がイライラしているように感じて不安だったこと。

叩かれるのが怖くて、いつも母親の顔色をうかがっていたこと。

自分の幼少期にこうした経験がなかったか、思い出してみてください。

子どもは、こうした経験をすると委縮してしまい、自分の感情を抑圧するようになってしまいます。

色んな欲求を、「長女だから」という理由で無理に抑圧するようになります。

するとどうなるか。

心の深い部分で「長女」というもの自体に対する深い怒りや憎しみを抱いてしまうのです。

「長女」に生まれた自分。「長女」に対する母親の対応。

もちろん、その憎しみを自分で意識的に感じているわけではありません。

頭で理解しているわけではないのです。

しかし、子どもの頃に肌で感じた「長女だから不幸なんだ」というレッテルが自分の潜在意識には残り続けてしまいます。

そして、その無意識の「長女」に対する怒りが、我が子の子育てを通して出てきてしまうのです。

自分が長女だったがゆえの苦しみが、解決されていないまま未だに怒り続けています。

本当はその怒りは、あの頃の母親に対してであり、「長女」という運命に対してであり、可哀相だった自分に対してであり、決して我が子に向けられたものではないのです。女の子15

これを解決するために必要なのは、実は我が子との関係ではなく、「長女である自分」との関係であり、幼い自分に対して厳しかった母親への許しです。

「長女」であるがゆえに、自分が求める愛情を得ることができなかったという傷は、今もあなたの心の奥深くに刻まれていて、それが我が子へのイライラとなって出てきてしまっています。

子育ては自分の心の反映に過ぎません。

実は子ども自体にイライラの原因はないのです。

今、我が子のためにも、自分のためにも出来ることは、過去の母親を許し、自分が長女として経験してきたことを許し、新しい未来をつくっていくことだけです。

まずは厳しかった母親への許しが必要です。

「長女だから」と言って厳しく育てた母親もまた、今のあなたと同じように苦しんでいたのかもしれません。

「長女だからしっかり立派に育てよう」と奮闘していたのかもしれません。

子どものあなたがそんなに傷ついていたなんて、思いもよらなかったのかもしれない。

もしかしたら母親自身が大変な境遇にあって、子どもの心まで気を配る余裕がなかったのかもしれない。

母親には母親の事情があり、必死だったのかもしれない。

きっと母親自身も、自分が知っているやり方でしか、自分の器量の範囲内でしか子育てすることができなかったのでしょう。

それでも、きっと母親なりに必死に育ててこられたのだと思います。

あなたはそれによって寂しい思いをしたし、たくさん傷ついたこともあった。

もっと甘えたかったし、わがままも言いたかったけど、それが出来なかった。

そんな自分を、大人になった今からでも「よく頑張ったね」「あの時は寂しかったね」「偉かったね」と認めて褒めてあげてください。

そしてあの頃の母親に対して、「お母さんもお母さんで大変だったのかもしれないね」「それでも母親なりに、頑張っていたのかもしれないね」と許してあげてください。

「長女だから甘えちゃいけない」「長女だからしっかりしなきゃいけない」「長女だから許されない」というあの頃に抱いた気持ちを、今訂正してあげてください。

「長女であっても甘えたらいいんだよ」「長女だからしっかりしなきゃいけないなんてことはないんだよ」「長女も次女も、みんな完璧じゃなくていいんだよ」と、あの頃の自分を抱きしめてあげてください。

「長女であること」=我慢・辛い・禁止 ではなく、
「長女であること」=ありのままで価値がある幼い子ども に変えてあげてください。

長女だったからこそ感じたあの頃の怒りが消えたとき、きっと我が子の「長女」に対する不可解なイライラも落ち着き、ありのままのその子自身を見てあげられるようになるはずです。

自分の欠点が許せていない

花と女性

子どもに対して親がイライラするとき、親が自分自身のことを受け入れられていないということがあります。

たとえば自分には不器用なところがあって、小さい頃からよくそれを怒られていたとします。

そして、自分自身でもそんな不器用な部分があることをコンプレックスに思うようになったとします。

すると、我が子が同じように不器用な部分を見せるとイライラしてしまうのです。

これは、自分の不器用さを受け入れられないでいることが原因です。

自分自身が不器用なせいで嫌な思いをたくさんしてきた場合、それを反射的に拒絶してしまうのです。

自分の嫌な部分、見たくない部分を子どもによって見せられているように感じ、嫌悪感を抱いてしまいます。

この場合は、コンプレックスを含めてありのままの自分を自分が受け入れることが必要です。

人は誰しも完璧ではありませんよね。

「完璧」とはただの主観であり、欠点や長所もただの人による価値観です。

欠点と長所は表裏一体ですし、性格の「特徴」に対する捉え方や表現の仕方が違うだけです。

ある場面では短所に見えることが、他の場面ではいくらでも長所になるものです。

それにもっと大きな視点から見れば、どんな人も完璧な存在でもあります。

それに対して人がそれぞれの価値観を持っているだけに過ぎません。

あなたはもしかしたら子どもの頃に、あなたが持つ「ある特徴」を愛してもらえなかったかもしれません。

「そういうところがダメなのよね」とイライラされたり、否定されたかもしれません。

それによって傷ついた気持ちが、「本当は受け入れてもらいたいのに、受け入れてもらえない」と未だ解決されずに苦しんでいるのかもしれません。

確かに過去の経験は辛いものでしたが、この先も同じように過去の傷を引きずって過ごす必要はありません。

過去の出来ごとは過去の出来ごとであり、今現在あなたの身に起こっていることではありません。

これ以上、ありのままの自分を否定する必要はないのです。

人は誰でもありのままを愛してもらいたいものです。ありのままの自分を全て受け入れてもらいたいのです。

小さい頃はそれを親に求めますが、大人になった今なら、自分自身でこの欲求を解決することができます。

その方法は、自分が自分を受け入れてあげることです。

本当はありのままで十分なあなたを、自分で認めてあげてください。

欠点があって、完璧ではない自分を「それでも良し」としてあげてください。

私たちは完璧でいる必要なんてありません。

ありのままの自分を大切にし、目の前の自分を幸せにしていくだけで十分です。

ありのままの自分を「良し」とできたとき、きっと我が子の全てを「良し」とできるようになると思います。

イライラすることが習慣になっている?

女性 怒る

上記のように、自分の中に解決されていない問題が何もない場合でも、いつもイライラしてしまう人は多いんです。

これは、イライラすることが習慣・癖になっているからです。

イライラするということは、イライラするようなことばかりに注目しているということです。

親は上の子に対しては無意識に期待をしてしまうものです。

「もうお姉ちゃんなんだから分かるだろう」「もう大きいのだから手伝ってくれるだろう」「もう一人で何でも出来るだろう」

このように期待をしていると、それが出来ないときに「なんで出来ないの!?このくらい出来るでしょ!」とイライラしてしまいます。

しかし基本的に褒められるのが好きな子どもは、このような親の反応に対して当然不機嫌になるでしょう。

するとますます親を怒らせるような行動をとってしまったり、言うことを聞かなくなったりします。

子どもは自分勝手でわがままなので、抑圧されずに健全に育っていればそんなものです。

しかし、子どもに対して親の勝手な都合で期待をせずに、じっくりとその子を観察してみてください。

その子にはその子なりに、必ず良いところがあるものです。

私たちはつい、「足りている」ものに対しては鈍感になりがちで、「足りていない」ものに対してよく気がつきます。

それと同じで、子どもの「優れている部分や行動」を見落として、「出来なかったことやダメなところ」を注意してしまいがちです。

本当はちゃんと良いところがあるのに、「足りないところ」ばかり注目する習慣がついているから、いつもイライラしてしまうのです。

誰にだって得意不得意があって当然だし、誰にでも長所と短所があります。

自分のダメなところばかり見られて、注意されて、イライラされていたのでは子どもも面白くないでしょう。

私たち大人でも、良いところを褒められれば嬉しくなって「もっと頑張ろう!」と思いますが、頑張っていることは評価されずにダメだしばかりされたのではやる気もなくなります。

大人でもそういう欲求はあるのですから、子どもなんかは特にそうです。

親に自分の価値を認めてもらうこと、褒めてもらうことは子どもにとっては喜びです。

ぜひ、子どもをよく観察し、良いところを見る習慣・癖をつけてみてください。

それによってきっと子どもの良い部分、長所が更にのびて、あなたがイライラすることも更に少なくなるでしょう。

上の子の赤ちゃん返り

子どもとおやつ4

子育てで長女にイライラしてしまう理由は、上の子の赤ちゃん返りがあった場合にも考えられますね。

上の子は下の子が生まれると、急に甘えたになったり、今まで出来ていたことが出来なくなったりして、赤ちゃん返りすることがあります。

親としては「めんどくさいなぁ」とついイライラしてしまいがちですが、上の子にとって下の子は母親の愛情を自分から奪う脅威的な存在でもあります。

まだ幼い子どもにとって、母親の視線や愛情が自分から離れてしまうというのは恐怖と絶望そのものです。

それはもう、親を困らせてでも怒らせてでも、必死で自分に注目するように行動することでしょう。

それだけ、幼い子どもにとって親のまなざし、自分への限りない愛情というのは必要不可欠なものです。

上の子の赤ちゃん返りや甘えたは、親にとっては面倒かもしれませんが、その基本的欲求をその時にちゃんと満たしてもらえた子ともらえなかった子では大きな違いがあり、その後の成長に大きく関わってきます。

上の子には、つい「もう大きいんだから」と思ってしまいがちですが、その時はいっそのこと、「大きい赤ちゃんと小さい赤ちゃんの二人を育てている」くらいに思って見てあげてください。

すると、同じ赤ちゃんでも「大きい方の赤ちゃん」は言葉も通じるし、小さい方の赤ちゃんより出来ることも多いので「大きい方の赤ちゃんは少しだけど自分で出来ることがあって助かるなぁ」となります。

「もう大きいんだから」と思うのではなく、「大きい赤ちゃんなんだ」と思って見てあげてください。

きっと上の子は、条件付きでないそんな親の大きな愛情に満足してすくすくと育ってくれますよ。

 

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