イライラ疲れた…3歳の子育て対応まとめ

よく、3歳までの子育てが重要だと言われます。しかし、3歳までが非常に大変で、イライラすることも多いのではないでしょうか。

また、3歳までの子育てが上手くできなかった場合、それは手遅れになるのでしょうか?挽回はできないのでしょうか?そんなはずはないのです。

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3歳までが重要なのはどうして?

これはもう、とても有名な話なのでご存知かもしれませんが、人間は3歳までが人生で一番急成長する時期であり、脳の発達が著しい時期だと言われています。

生まれたばかりの赤ちゃんが3歳になるまでの成長っぷりは、目を見張るものがありますよね。

首も座っていなかった赤ちゃんが、お座りできるようになり、立てるようになり、走れるようになります。

泣くことしか出来なかった赤ちゃんが、笑ったり遊んだりおしゃべり出来るようになります。

昨日出来なかったことが今日には出来るようになる。身体もどんどん大きくなって、筋肉もついていきます。

そうなると、当然この時期の脳の発達は急成長なんですね。これは脳科学でもしっかりと証明されていることです。

すると、この脳の発達が著しい時期の子どもへの接し方が非常に重要になってくるわけなのですが、それはどうしてでしょうか?

児童精神科医の佐々木正美さんは、著書「子どもの心の育てかた」の中で、この幼児期の子育てについてこのように書かれています。

「教育も建築物も、一番大切なのは土台です。」ー本文引用ー

建物を建てるときにまず必要なのは、しっかりとしたコンクリートの基礎、土台ですよね。

そこに柱を立て、床を張って屋根をふき、周囲の壁を塗って、カーペットを敷き、家具を入れて完成となります。

佐々木さんは、人格形成もまた、この建築物と同じことなんだと言われています。

どちらの場合にも、まずは土台が大切であり、また、上がついていくほどにやり直しが難しい。

また、どんなに上に立つ建物が立派でも、内装がおしゃれでも、基礎がしっかりしていなければ不安だし、地震などがあればいつ倒れるか分からない。

人の目や外観からは、基礎などの造りは全く見えず、建物の部分しか見えない為、その建物の本当の強さはなかなか分からない。

一見とても高級で、立派に美しく見える建物が、本当にその建物を支えるだけの土台を持っているかは分からないものなのです。

そして、最後の方に付け足していったものなら、まだやり直しも効きます。

例えば家具やカーペットなんかはすぐに買い替えることができます。つまりこれは、子どもの成長で言えば大学などの大人になってからの経験などですね。

しかし、土台となると、そう簡単にやり直せるものではありません。例え建築のプロであっても、建物の下をほじくり返して土台だけをやり直すとなるとかなりの難題です。

「三つ子の魂百までも」という言葉は有名な言葉ですが、幼少期に造られた人格形成の土台が、その後の長い人生を積み上げて支えていくという面で、この言葉は深い真実を表しているんですね。

人格形成というのは幼少期だけでなく、もちろん生きている限り生涯続いていくものではありますが、やはりその土台となるのは3歳までと言われており、特にその時期に大切なのが、家庭での子育てだと言われています。

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3歳までにやっておきたいこと

では、3歳までにどのような子育てをすることが大切なのでしょうか。

まずは、良いと言われている乳幼児との関わり方について、理由も踏まえて挙げてみましょう。

◆ たくさん語りかける

赤ちゃんがまだ言葉を理解していないうちから、たくさん語りかけてあげることが大切だと言われています。

これは、聴覚からの刺激で赤ちゃんの脳がどんどん活性化され、言葉を聞いたままどんどん吸収してため込み、自分のものにしていくという理由から大切だとされています。

赤ちゃんには言ってもどうせ分からないからと思わないで、生まれてからすぐにでも、どんどん積極的に話しかけてあげたいですね。

また、お母さん自身も話しかけてお世話をすることで少し冷静になれたりイライラが減ったり、また赤ちゃんに対する愛情や母性が湧きやすくなるという利点もあるそうです。

小さい頃からたくさん話しかけておくことで、子どもと楽しくコミュニケーションをとる練習にもなるので、どんどん話しかけていきたいですね。

◆ 肌と肌とでスキンシップをとる

赤ちゃんの肌に触れてあげることで、肌の刺激により赤ちゃんの脳が活性化されるので、ベビーマッサージなどのスキンシップがおススメされています。

本格的なベビーマッサージでなくても、ただぎゅっと抱きしめてあげたり、身体を優しくさすってあげるだけでもいいですね。

肌と肌とを触れ合わせることで親子の絆も深まり、赤ちゃんも安心するのだそうです。

また、ある研究では、ベビー服の上からお母さんに触れられるのと、何もつけていない素肌をお母さんに触られるのとで赤ちゃんの脳波を調べたところ、素肌を触られている時の方が赤ちゃんが心地良いと感じていることが分かったのだそうです。

やはり、肌に直接刺激がある方が脳の活性化にもいいでしょうし、赤ちゃんも気持ち良いと感じてくれるということなので、温かい空間でしっかり素肌で触れ合うということを積極的に取り入れたいですね。

忙しくても、一緒にお風呂に入る時間をスキンシップの時間としても良さそうですね。

◆ 子どもの「やりたい」という気持ちを尊重してあげる

赤ちゃんから幼児へと成長していくにつれ、子どもは何でも自分でやりたがるようになります。

大人から見れば危なっかしく思えたり、自分でやった方が早いこと、また、汚されて余計な仕事を増やされるなど煩わしく思えることもありますね。

しかし、「やりたい」という気持ちは、子どもの好奇心によるものなので、子どもが何でもやりたがるようになることは成長の証です。

この、子どもに芽生えた好奇心、「やってみたい」「自分でやりたい」という気持ちを尊重してあげることで、子ども自身にも「自分を認めてもらっているんだ」という思いが根付いていきます。

子どもに自信を持たせ、やる気を伸ばしてやるには、本人の「やりたい」という気持ちを尊重することが大切なんですね。

時にはやらせてあげる余裕や時間がないこともあると思いますが、出来る時はなるべく自分でやらせてあげたいですね。

◆ 出来るまで自分でやらせてあげる

子どもは好奇心を持って何でもやりたがりますが、もちろん最初から上手くできるはずがありません。

そんな時、つい親は手を貸してあげたくなりますね。おもちゃの使い方が間違っていれば「こうやって遊ぶのよ」と教えてあげたくなりますし、くつの紐を結ぶのに時間がかかっていればつい代わりにやってしまいたくなります。

しかし、それでは子どもの自主性や創造力が養われませんし、頑張ってやり遂げたという達成感も味わえません。

ご飯を食べるのも、身支度も、自分でやりたがったら少々時間がかかろうが、汚れようが、間違っていようが、手を出したい気持ちをぐっと自分でやらせてあげることが大切なんですね。

子どもは自分の気持ちを尊重してもらっていることも感じれますし、上手く出来るまでほんの少しサポートしたり、応援をしてあげることで親への信頼感も深まります。

また、小さな成功を沢山経験させてあげることで、自信がついていき、チャレンジ精神が身に付きます。

「お母さんがやってあげる」という優しさもいいですが、「頑張ってやってごらん。あなたならきっと出来るよ!」と、やり遂げる姿を見守ってやるのも大切ですね。

◆ ある程度自由にさせてあげる

何でもかんでも親が子どもの行動に制限を与えてしまうと、子どもの好奇心が芽生えにくく、学ぶ機会も失ってしまいます。

危ないことは別として、親の目が届く範囲で自由に何でもやらせてあげることが子どもの成長を更にうながしてくれます。

そして、出来ればおもちゃなんかは、遊び方に正解がない積み木やブロックのようなものがいいそうです。

「こうやって遊ぶものだ」という型にとらわれず、子どもが思うように自由に遊ぶことで、脳はより活性化され、創造力や集中力も育つのだそうです。

乳幼児の頃は、とにかく「遊ぶ」ことが大切だと言われていますので、自由に遊ばせてあげて、活発性や積極性も身につけてもらいたいですね。

◆ 子どもに注目してあげる

子どもが一人遊びに夢中になっているとき、時々ちらっと親を見てくることがありますね。

児童精神科医の佐々木正美さんは、子どもへのまなざし [ 佐々木正美 ]の中でこの行動についてソーシャル・レファレンシング(社会的な参考)の大切さを書かれています。

ハイハイやよちよち歩きの子であれば「おや、どうしようかな?」という迷いや不安を感じた時、参考にするべき保護者の反応をみてくる。

そんな時、「それは触っても平気だよ」「やってごらん」という言葉や、「あなたの安全をちゃんと見ているよ」という笑顔を返してあげると、子どもは安心して遊ぶことができます。

幼児であれば、今まで出来なかったこが出来るようになった時、「できちゃった!どう?今の僕、すごいでしょ?ちゃんと見てくれていた?」という親の関心や自分への注目を確認してきます。

そこで、「やった!○○ちゃんついにできたね!」と、一緒に喜びを分かち合い共感することで子どもは大喜びし、分かち合う感情や感性を育みます。

心と目で注目するというのは、相手を「認める」という行為でもあります。

子どもは、お母さんに認めてもらえることが大好きですし、注目されることも大好きです。

遊んでいて振り返ったときに、いつも自分のことをみてくれている人がいた子と、振り返ったときに自分のことを見てくれている人がいなかった、関心を示してもらうことがなかった子とでは、分かち合う感情や感性の育まれ方に大きく差が出てくるのだそうです。

ぜひ、子どもが遊びに夢中になっていたとしても、心と目をはなさず、子どもの成長を見守ってあげたいですね。

◆ 愛情をたくさん伝える

幼児期は、自己肯定感を身につける大切な時期だと言われています。

なので、この時期には厳しさよりも、愛情を伝えることが大切だと言われています。

欠点を見るのではなく、長所をたくさん見つけて、「こんな良いところがあるね」と伝えてあげたいですね。

すると子どもは嬉しくなって、得意になって、ぐんぐん長所を伸ばしていってくれるはずです。

また、親としては子どもが良い子でいてくれると助かりますし、そんな時はどんどん誉めたくなります。「○○ちゃんは良い子だねー」と言ってあげることも多いと思います。

子どもが良い子でいてくれる時に可愛がることは簡単に出来ます。

しかし、子どもが愚図っている時や、悪さをした時、「良い子だね」と言えない時でも、愛情を伝えてあげることが大切だと思います。

「“いいことをしたときだけ”ほめるのではなく、いつでも、どんなことをしてもお父さんとお母さんはあなたのことが大好きなのだ、ということを繰り返し、伝えつづけてあげてほしい」というのは、本の中での佐々木正美さんの言葉です。

これは少々、難しいかもしれませんね。誉められない時に愛情を伝えるというのはなかなか出来ません。

しかし、自分は「良い子」だから愛されているんじゃなくて、いつでも大切に思われているし、いつでも大好きだと思われている、という自信が、子どもの自己肯定感を育み、子ども自身がありのままの自分を愛することが出来るんですね。

「ありのままの自分を愛する気持ち」=自己肯定感は人格形成の土台を強くし、逆境にくじけない強い心を持ってまっすぐに成長していきます。また人に対する信頼感も育まれ、優しい人に成長していきます。

だから、親は自分にとって都合の良い時にだけ愛情を伝えるのではなく、いつでもどんな時でも愛情を伝えてあげることが大切なんですね。

また叱るときは、子どもの人格を否定するのではなく、その「行為」が間違っていることだけを指摘してあげるのも大事なことですね。

そうすることで、叱りながらも子どもの人格を否定することなく、親としての愛情を伝えることができます。

3歳までにこれらのことができなかったら、手遅れなの?

3歳までの子育てが大切だと言われていますが、では、3歳までにこれからのことができていなかった…という場合も多いのではないでしょうか。

3歳までの時期は大切なのと同時に、手がかかって非常に大変な時期でもあります。

とてもそんな余裕をもって子育て出来なかったという方も決して少なくないのではないでしょうか。

それなのに「3歳まで」や「3歳神話」とばかり言われれば、もううちの子は手遅れなのでは…と不安になるのも当然です。

しかし、佐々木正美さんは本の中でこう言われています。

「乳幼児期にやり忘れたから“手遅れ”などということはありません。何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません。」

これは、私もそのとおりだと思います。

5歳になっても、小学生になってからでも、ひどかった子どもの言動や症状が見違えるほどに改善されることはあります。

また、大人になってからでも親子の溝を修復して立派に再出発される方もおられます。

脳の発達や能力についても、大きくなってから飛躍的に能力を伸ばしたり、新しい脳の可能性を発見するなどの事例もたくさんあります。

医師でも説明がつかない、奇跡的なことだって沢山ありますよね。

だから、3歳までがすべてだとか、「手遅れ」なんてことは決してないんですね。

やり直しの方法

子の成長において大切なことのひとつとして、どこかの時点で一度「全面的に受け入れられる」経験が、健やかな成長に欠かせないのだそうです。

そして、それはなるべく早い時点がいいとのこと。

しかし、幼い頃にそれが叶わなかったならば、大きくなってからでも「全面的に受け入れられる」経験をすることが大切なようです。

乳幼児期にやるはずだったこと、「経験するべきだったもの」「満たされるべきだったもの」を、何歳であってもクリアすること。

満たされないまま進むのではなく、見えないようにフタをするのではなく、成長を急ぐのではなく、登るべき大切な一段一段を、ゆっくり与え直していくこと。

一つ一つをゆっくり満たして、クリアして、ゆっくりと次に進んでいくこと、が大切なんですね。

私たち親としては、つい我が子の成長が早いことを期待したり、成果がすぐに出ることを喜んだりしてしまいます。

早くから○○ができた。小さい頃から聞きわけがいい。子どもの頃から大人のようにきちんと振舞える。そんな姿に、「凄いね。偉いね。」と思ってしまいます。

しかし子どもには成長するために踏み固めていく段階というものがあります。

幼稚園には幼稚園にしかない刺激があり、小学校では小学校でしか経験できないことがあり、高校では高校でしか学べないことがあります。

それらをすっ飛ばして急に大学に入れることは、確かにスゴイことではありますが、健全な成長、好ましい順序であるかどうかはまた別の問題です。

いずれ行ける大学へと急がず、今しか行けない幼稚園、小学校、高校で「その時に適した」経験を経るからこそ、ゆっくりと、しかし着実に大人へと自分を成長させることができるのだと思うのです。

それと同じで、子どもは、子どもらしい時代を経るからこそ、しっかりとした大人に成長していけます。そこに飛び級はいりません。

子どもが子どもらしくいられて、安心して成長していくために親や周りの大人ができることは、子どものありのままをその段階ですべて受け入れ、ありのままで、あなたには価値があるのだ、かけがえのない存在なのだ、ということを全身で伝えてあげることだと思います。

○○ができたから良い子、○○があるから素晴らしい、という条件つきではなく、あなたの存在そのものに大切な価値があるのだ、ということを伝えつづけてあげることが一番大事なんですね。

でも、子育てってそんな理想通りにいかないもの

ここまでは、3歳までの子育ての大切さや、その内容を書いてきました。

子どもの「やりたい」気持ちを尊重して、出来るまでやらせてあげることや、ある程度自由にさせてあがげながらも注目はしてあげることなど、具体的な対応。

そして気持ちの面では、子どものありのままをその段階ですべて受け入れ、ありのままで、あなたには価値があるのだ、かけがえのない存在なのだ、ということを全身で伝えてあげるということ。

しかし、ここまで読まれて、こう思われた方も多いのではないでしょうか。

「いやいや、頭では理解できたとしても、現実にそんなことを実践できる余裕はないんだよ…」と。

「それが大事なのは、なんとなくは知ってるよ。まぁそうだろうよ。でも、それが出来ないから悩んでるんだよ!」

そうなんです。分かっててすぐにこれが出来るなら、誰も悩まないんです。

そして、もし日頃から頑張ってこれらのことを気をつけようと思っていても、気付いたら怒っている。イライラしている。お手上げ状態…。

それが理想通り、マニュアル通りにはいかない子育ての現実ですよね。

それなのに、「3歳までが大事」だとか、「子どもの○○にはこうするべき」だとかいう情報が溢れていれば、その通りにしなくちゃいけないと余計にプレッシャーを感じたり、上手くいかない現実に余計にイライラしてしまいます。

そこで、改めて考えたいことがあります。

子育てにおいて一番大切なのは何なのか。

3歳までに一番必要なのは、何なのか。

子ども笑顔1

それは、お母さんの笑顔と、「自分は愛されている」という自己肯定感です。

そしてその為に一番大切なのは、まずはお母さん自身が幸せであるということです。

子どもの成長に寄り添い、穏やかに対処する為は、お母さんの気分が良い状態であることが必要なのです。

「やりたい気持ちを尊重してあげる」

「出来なくても最後までやらせてあげる」

「自由にさせてあげる」

「たくさんの愛情を伝えてあげる」

これが大切だと言われても、分かっていても、お母さんの気分が悪い状態ではとてもこれらのことを実践出来ません。

「3歳まではこれが大事だからね。こうしてあげようね。」なんて、自分に余裕がないと出来ません。

育児は育自と言われるほど、子育ては精神的にも忍耐のいるものです。

自分の精神状態が安定していて、気分が良い状態でいられてやっと、子どもの気持ちを尊重したり、余裕をもって見守ることが出来るようになります。

だからまず何よりも大切なのは、お母さんの気分を良くしていくことなんですね。

どうやって気分を上げるのか

では、どうやってこの一番手のかかる3歳までの時期に、心の余裕をつくればいいのでしょうか。

実は私たちが日頃、気分が悪くなっている時や、イライラしている時は、必ず自分の気分が悪くなるようなものの見方をしていたり、自分にとって好ましくない面ばかりに注目しているものなのです。

例えば「子どもがやってほしくないことばかりやるからイライラする」と思うとストレスが溜まりますが、「もうこんなことまで出来るようになったんだね」に変えてみると、出来事に対する印象が変わってきます。

「いやいや、実際困ることをされているんだからそんな呑気なことは言ってられないよ。イライラするのは当たり前」と思うかもしれませんが、別にイライラしてはいけないということではないのです。

ただ、その出来事の悪い面や困ることばかりに注目するのではなく、ちょっと良い面も付け足して捉えてみてほしいのです。

なぜなら、子育ては大変なことばかりです。子どもは「わざとか!」と思うほどこちらが困ることばかりするものです。

それなのに、悪い面ばかりを捉えて受け止めていたら、ストレスは溜まる一方、朝から晩までイライラしっぱなしで、一向に気分が良くなることなんてないんですね。

そして、人は意識しないとつい、悪い面や困ったこと、足りないものの方ばかりを見てしまうものです。

十分に足りているものや、当たり前に恵まれているものに関しては慣れてしまい、「もっと○○だったらいいのに」「もっと○○してほしい」と、不足を数えて自ら不満をつくってしまいます。

「もっと」という気持ちが前向きな向上心から来るものならいいのですが、不満の気持ちから来るもの、不足感を埋めるために来るものであれば、それが満たされない現実に益々イライラしてしまいます。

だからこそ、意識的に、その出来事や物事の良い面をみて、自分の気分を自分で上げていくことが大切なんですね。

例えば私の家は、注文住宅で自由に設計したわりに、駐車場にきちんと車が入らないことを筆頭に、「しまったなぁ」と思うことが何点かあります。

それを「やり直しがきかない残念な家」と悔やみ続けることもできるし、「家を建てれただけいいじゃない」と考えることもできます。

ちなみに私は、「自分の家でよかった。自分の失敗なら笑えるやん」でした。

今では、「この、ちょっと残念な部分があるのがゆるい私にはちょうどいいんかもなぁ」と思っています。

もちろん、どのように思っても、目の前の事実は変わりません。

泣いても笑っても目の前には同じ家があるだけです。

だけど、「失敗した、失敗した」と悔やんでいれば、この家での生活は苦痛なものになります。

しかし、「その時にはこれが精一杯だったんだ。失敗した部分とも上手く付き合っていこう」と思っていれば、もっと心地よく住めるような新しいアイデアなどがひらめくかもしれません。何よりその家で生活する日々の気分が全然ちがってきます。

目の前のことをどう捉えるかはその人の自由です。どう捉えるのが正しいとか間違っているということもありません。

自分は悪い面ばかりを見て過ごすのか、良い面を見て過ごすのかだけです。

メガネ1

すべての物事には必ず良い面と悪い面があります。

もし、少しだけ良い面を見てみることで、今まで抱えていたイライラがほんの少しでも減るのであれば、それは小さな収穫ではないでしょうか。

そんな小さな収穫を続けていけば、少しずつイライラする時間が少なくなり、いつかは自然と笑顔になれたり、子どもの成長に合わせた対応が自然とできるようになったりするのではないでしょうか。

物事の良い面を見てみるという、ほんの小さな変化は、私たちに新しい「物事の捉え方、見方」を作ってくれます。

どんな気分が正解なんてものはないけれど、どんな気分で子育てしていたいのか、過ごしていきたいのかというものはあると思います。

自分はこれからの人生をどんなものにしていきたいのか。

気分良く過ごしていきたいのか。それとも、イライラしながら過ごしていきたいのか。

それを作り出すことができるのは、私たち自身の捉え方、視点なんですね。

子育てに正解はない。自分のやり方に自信をもって

私自身、ブログを書くときに参考にするためにも、もちろん自分の子育てに役立てるためにも、色々な子育ての記事や育児本を読ませて頂いています。

その中で私がいつも気をつけていることは、正解探しをしないということです。

色々な本などを読んでいて、「おーなるほど」とか、「新しい!」とか、「面白いなぁ」と思うものは沢山あります。

しかし、それはその人が“そう思うこと”を、自信を持って発信しているだけであって、正解を発表しているわけではないと思っているんですね。

もちろん、発信されている方にとってそれは正解であり、真実であり、実証された確かなものなんだと思います。

しかし、それがあなたや私にとっての正解であったり、子育ての「正しい」であるとは限らないのです。

私が、「なるほどな」と納得するものや、「素晴らしい!」と感動するものは沢山ありますが、それらは全くの正反対の主張であることも珍しくはありません。

例えば日本と他の国とでも、子育ての方法や信じられているもの、常識とされているものは全然違いますよね。

国は違えど、同じ人間なのに面白いなぁといつも感じます。

しかし日本と他国では文化や習慣、常識やマナーが違いますが、どこの文化や習慣が正しいとか間違っているなんてことはありませんよね。

ただ、その国にはその国ならではの色があるというだけのことです。

子育ての情報を見るたびに、最初は私も正解が欲しくて混乱しました。

しかし、もしどれか一つだけの方法が素晴らしくて正しいのであれば、その他のやり方や考え方はすべて間違っているということになります。

しかし、そんなはずはないのです。子育てのやり方や考え方には、沢山の道があるのです。

本やネットで紹介されているものは、その著者がそう思い、そう信じ、実践した結果上手くいったという結果報告であり、一つの提案にすぎません。

だから、「こう書かれているからこうしなければいけない」とプレッシャーを感じる必要もないし、「あの本とこの本で言っていることが違う…」と混乱する必要もないんですね。

それぞれの方法や考え方は正解不正解ではなく、一つの信念であり、沢山ある中の一つの方法、個性だと思います。

だから、子育ての何かを参考にする時も、誰かの子育てに触れる時も、どうかまずは自分はどうしたいのかという気持ちを大切にしてください。

誰一人として同じ人間はいません。

だから、自分の思う良い子育てをするのが一番です。

自分の大切な「この子の為に」と思うものを大切にすればいいんです。

それが人のやり方と違っても、育児書に書かれていることと違っても、それがあなたらしいやり方で、あなたなりの愛情や幸せであれば、どうか自信を持って下さい。

そこにあなたの個性があります。そんなあなたの側で、あなたのもとに生まれた子どももすくすく育っていきます。

そしてその上で、育児書などから「あぁ、これは良いな」とか、「なるほど取り入れたいな」と思うものがあれば、心地良い加減で今の自分にプラスしていけばいいんだと思います。

幸せな子育ての正解はたくさんあるんだと思います。

みなさんがそれぞれの色を持ち、様々な方法で、自分らしく楽しい子育てをされることを願っています。

こちらは今回参考にさせて頂いた本です。

佐々木正美さんは児童精神科や小児科、子どもの福祉施設などで50年余りご活躍されてこられた方です。

佐々木さんの本は、読むといつも優しい気持ちになります。子育てにとても疲れている時、育児書や子育てからしばらく離れたくなることがあります。

そんな疲れた時であっても、佐々木さんの本を読めば癒され、優しい気持ちになり、読み終わった後にまた子どもを抱きしめたくなります。

少し子どもから離れることや、休憩することは出来ても、母親をやめることは出来ません。

ちょっと前が見えない、少し子育てが億劫に感じる、そんな疲れている時にこそ読みたくなる本です。

「児童青年家族の精神医学の臨床に携わる者として、小さな彼ら彼女たちに、元気につつがない毎日が与えられることを祈りながら、その日々を見送ることを生業にしてきました。子どもたちが、健康で幸福に、大きくなっていってほしいという気持ちを、いつも心のうちに抱きながら、長い歳月を生きてきました。町角や電車のなかで出会う見知らぬお子さんを見ても、そういう思いが一人ひとりに向かいます。

子どもとともに生きるすべての方がたが、長くて短い育児の期間、乳幼児期から思春期まで、いつどこからお読みいただいてもいいように、と願いながら綴りました。子どもの成長のあらゆる季節に、そっとお手元に置いていただけましたら幸いです。

この小著が、お母さんやお父さんの日々の暮らしや子育てに、少しでもお役に立って、お子さんの幸せにつながっていくことを、心の底から祈っています。」

(本文から引用 中略あり)

 

 

 

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